265 青函トンネル工事北海道側基地最寄駅「国鉄松前線・渡島吉岡駅」。
この「渡島吉岡駅」は、青函トンネル工事北海道側基地の最寄駅であった。駅は、昭和17年11月1日に開業、島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な交換駅で、かつては、準急&急行松前の停車駅でもあった。昭和39年の青函トンネル本工事以来、全国からの作業員受け入れ駅として、また、青函トンネルの資材搬入駅として重要な役割りを果たしてきたが、昭和63年2月1日に国鉄松前線の全線廃止に伴い廃駅となった。青函トンネル工事最盛期には、約2000人の作業員が働いていたが、その内約1200人が全国から来た作業員で、地元福島町は大いに潤った。人口も、昭和50年には12562人もいたが、現在は4114人である。昨年、青函トンネル開業30周年を迎え大いに盛り上がったが、青函トンネルが町内の地下深く走っている地元福島町では特にイベントはなかったと聞いている。青函トンネル出入口は隣町の知内町、北海道最初の新幹線駅はさらに隣の木古内町で、福島町にあるのは、JR北海道の青函トンネル管理室のみである。地元では青函トンネルは、すでに過去のものとなっているのてである。
●青函トンネル工事最盛期の頃の国鉄松前線「渡島吉岡駅」
●渡島吉岡駅の目の前にあった青函トンネル工事最前線事務所の「日本鉄道建設公団青函建設局吉岡鉄道建設所」
●青函トンネル工事最盛期の頃の国鉄松前線「渡島吉岡駅」
●渡島吉岡駅の目の前にあった青函トンネル工事最前線事務所の「日本鉄道建設公団青函建設局吉岡鉄道建設所」
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