286 〈懐かしの分岐駅⑨〉「網走駅」。
JR石北本線の「網走駅」は、かつて〔湧網線(昭和62年3月20日廃止・網走―中湧別間・89.8㌔)〕が分岐していた駅である。その歴史は古く、大正元年10月5日、鉄道院により開設された一般駅である。その後、昭和6年9月20日、網走本線“網走―札弦間”が釧網線に編入され、網走本線と釧網線の境界駅となる。そして、昭和10年10月10日、湧網東線(後の湧網線)が開業した。戦後は、昭和36年4月1日、網走本線の“北見―網走―浜網走間”が石北本線の一部となり、所属線を網走本線から石北本線に変更した。駅構造は、2面3線の単式ホームと島式ホームを持つ複合ホームで、ホーム間は跨線橋で連絡している。湧網線は、主に0番乗り場に発着していて、列車はキハ22形気動車の単行運転が多く、そのためか、0番乗り場は車両3両分程度の長さであった。現在線路は撤去されて駐車場となっている。
●国鉄時代の「網走駅ホーム」(右側ホームが湧網線ホーム)
●国鉄時代の「網走駅ホーム」(右側ホームが湧網線ホーム)
この記事へのコメント