先代函館駅「大時計」のメロディーの音色判明。

続いては、「先代函館駅“大時計”のメロディーの音色判明」の話題を一つ。先代の函館駅は、現在の駅舎が開業した平成15年まで函館の玄関口としての役割を果たし、青函連絡船で、北海道と本州を行き来する人たちで混雑した時もあった。昭和28年にその駅舎の正面に掲げられ、長年、時を刻んできた青い「大時計」。その時計から流れる時報とメロディーは、観光客の旅情を誘うとともに、地元の人たちにも親しまれてきた。そのメロディーは果たしてどんな音が鳴っていたのか。永らくその手がかりはなかったが、このたび、NHK函館放送局に保管されていた当時の駅舎の映像が見つかった。現在の函館駅が開業する直前の平成15年6月12日に撮影された映像の中には、午後4時を指そうかというあの「大時計」と、解体が進む最後の駅舎を捉えたもので、工事や雑踏の音にまぎれながらも、かすかにオルゴールのようなメロディーが流れ、そのあとに4回、鐘の音が響いていた。

●当時の函館駅の「大時計」DSC_0313.JPG

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